スーパー業界大手が運営するイオン銀行の歴史

1990年代に行われた金融の自由化ビッグバンにより銀行業界にも様々な新しい顔ぶれの異業種からの企業が参入してきました。
その中で、銀行としては無店舗経営ながらも、元々全国各地に販売店を展開していたことから、他社からの間借りではなく、自前のATMコーナーを展開しているのが、大手スーパーのイオンが運営するイオン銀行です。
イオンといえば、イオンやイオンモール、ジャスコなどのスーパーのほか、コンビニのミニストップも系列グループに収める流通小売業界では業界2位の規模を誇る企業グループです。
近年では傘下に収めたダイエーグループ各店にも専用ATMの設置を進めています。
またイオンが経営する巨大ショッピングモールなどにもインストアブランチとして有人の相談窓口を設置しており、個人向け融資にも注力を始めました。
イオン銀行は、他の異業種参入組と違い、既存の経営難に陥った銀行を買収したのではなく、ゼロから立ち上げ、自力で新たな銀行業免許を取得した会社です。
その準備として2006年に準備会社を設立し、2007年10月に免許取得と同時に営業を開始しました。
開業してわずか3か月の間に投資信託の仲介やカードローン、住宅ローンなどの個人向け融資、それに医療保険・がん保険代理店業まで取扱を開始しています。
特に流通業界が経営する銀行業の利便性を鮮明にしたのが2009年に開始したイオンカードセレクトでしょう。
これはイオン傘下の信販会社イオンクレジットサービスのクレジットカードとイオン銀行のバンクカード、それにイオンの電子マネーWAONを一体化したもので、WAONへのオートチャージ機能が付帯され、クレジット購入でも電子マネー購入でもイオングループでのショッピングでポイントが付与されるのが魅力です。
またこのカードの会員に対し、開始以来、普通預金金利の0.1%上乗せ特典を実施することで、預金者への利益還元も行っています。